用いると使用する・使うの違い
用(もち)いると使用(しよう)する・使(つか)うの使い方の違いについて考えてみましょう。
話し言葉としては、”使う”が一番色々な意味で使われることが多い
● 英語に訳せば 用いる・使用する・使う = to use
● 中国語でも同じ表現になる
● 用いる/ 使用する は、日常の話し言葉ではあまり使われない。
(話し言葉で使うのは、プレゼンテーションなどの硬い表現の場合)
● つまり、会話するときは、”使う”という表現を、書く文章において、硬い文章を使いたい場合は
”用いる”、”使用する” になる。
”使用する”と”使う”は大体同じ意味ですが、微妙なニュアンスの違いがあることもあります。”用いる”はほぼ”使用する”と同じ意味。
例:
● コロナウィルスには、マスクやアルコール消毒液を用いて(使用して〇/使って〇)感染を防止してください。
● この大槌は、必ず両手で使用して(使って〇/ 用いて×)下さい。
● 水中で使用する(用いる〇/使う〇)眼鏡。
● この表はエクセルを用いて(使用して△/使って〇)作成しました。
● この自転車は無断で使用しないで(用いないで×/使わないで〇)下さい。
● 揚げ物に用いる(使用する〇/使う)油は、新鮮なものを使いましょう。
● 少しは頭を使え(使用しろ×/用いろ×)!
● 彼は人を100人使って(用いて×・使用して×)工務店を経営している。
上の例文からわかること
● 使う は どんな文章にでも使える
● だが、公的な文書・学術文書などにおいては、用いる・使用するが使われる
● 使用すると用いるはほぼ同じ意味で使われるが文脈によって微妙にどちらを使うか違うこともある。