私の日本語の生徒さんの陳ようこさんが、今年の12月の初めに日本へ旅行しました。
今回は、ベジタリアンの従姉妹のお姉さんがベジタリアンなので、
このツアーに申し込んだそうです。
まず、レッスンの途中のビデオを紹介しましょう。
ようこさんは、日本へ遊びに来て楽しかったこと、失敗したことをたくさん教えてくれました。
その中で、水筒の失敗です。
日本のレストランではこんな真冬の寒い時期でも、どの店でも冷たい氷水が提供されます。
私は彼女にそれを伝えて、「常温(じょうおん)のお水(みず)をください」と言えばいいよと
教えていたので、彼女は朝ごはんのホテルのレストランで、水筒を出して、
「常温のお水をください」と言ったそうです。
常温のお水は健康志向が強い人やテレビをよく見ている人にとっては、よく聞く普通の言葉ですが
私は反省しました。もしも、私の主人がここのウェイターだったら、「常温のお水」と言われても
一瞬「えっ?」と思ったに違いありません。
だからそれを聞いた時、外国人だから、「お湯をください」とうまく言えなかったんだなと
勝手に解釈して、熱いお湯を入れてくれたんだそうです。
日本人の中にはまだまだこんな人が居て、若い人でも健康に興味が無い人や、テレビを見ない人、
あまり友達がいない人、外国人の考え方に慣れていない人もいるということですね。
となれば、サービスで、日本はサービスの国ですから
よかれと思って “with good intentions” or “thinking it would be best.”
“出於好意” or “認為這樣最好”
(N1の文法なので、ちょっと難しいですね。このほうが相手にとっていいだろうと思っての意味です)
良かれと思って熱いお湯を水筒に入れてくれたんだと思うのです。
日本の水筒ですと、真夏はともかく、冬は100度まで耐えられるものが殆どなので
熱湯を入れたら水筒が熱で壊れるなんて思いもしなかったんだと思います。
案の定(あんのじょう)=思った通り、
水筒は彼女のバックの中で形を変え、お湯がバックの中にあふれ出てしまったんだそうです。
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