じゃない には いくつかの用法があります
① 単純に 前の語句を否定するとき
用法 : 名詞 + じゃない⤵
これは、私の本じゃない ⤵ → これは 私の本ではない → これは私の本じゃありません
あの人は、王さんじゃない ⤵ → あの人は 王さんではない → あの人は王さんではありません
② 会話で比較的よく使われるのが語尾を下げて ”じゃない⤵ ”
聞き手に対する驚きや非難など
(難しいことを達成した相手に対して)驚きの意味で
* 注意:目上の人には使えません 友達、家族、目下の人との会話によく使われます
東大に合格するなんて、やったじゃない⤵ = 東大に合格するなんて、やったね!=頑張ったね、よくやったね、よかったですね。
試験には落ちたけど、よくがんばったじゃない⤵ =試験は不合格だったけど、よく頑張りましたね!
あなたの描いた絵、とてもいいじゃない⤵ =あなたの描いた絵は、 とてもいいですね!
都会の真ん中(まんなか)にしては、静かじゃない ⤵ = 都会の真ん中にあるのに、静かですね!
① と ② の区別は 同じように 文末は下げて じゃない⤵ になりますが、文脈を考えれば
否定なのか、驚きや非難なのかははっきりとわかります。
また、アクセント も
_じゃ↗ な ↘ い = 否定
「じゃない⤵ = 驚きや 非難 というように 微妙に違います。
③ ”じゃない ⤴” と語尾を上げると確認の意味に。
この服、変じゃない⤴ = この服変ですか?
あそこにいるのは、北川君じゃない ⤴ = あそこにいる人は、北川君ですよね?
この部屋、ちょっと寒くない⤴ =この部屋はちょっと寒くありませんか?=寒いですよね?
次に ~ないんじゃない について考えてみましょう。
用法:
動詞(ない形)+ んじゃない ⤴
い形容詞(ない形)+ くないんじゃない⤴
な形容詞 (ない形) + じゃないんじゃない⤴
名詞 名詞 + じゃないんじゃない⤴
ない が 2つ 来るということは 二重否定で 肯定の意味? と 単純に考えてしまうと
この表現は理解できません。そうではなくて、あくまで ① ② ③ の例と同じように
んじゃない⤴ =確認 や だろうと思うの意味 と 考えると
④ だぶん~ではないと思う / たぶん~(ない形)ではないか?(~ないだろう?)
・岩沢さんは今日はライブだから、明日の朝の会議には出席しない んじゃない⤴ ?
多分 出席しない と 思う
・TBSの井上アナウンサーはとても素敵だけど、まだ結婚していない んじゃない ⤴ (2019年10月現在)
多分 まだ結婚していない と 思う
宿題
・台風が来るから、明日は銀行も会社も 休み なんじゃない? ⤴( in 台湾 )
・台風が来ても、忙しいから 明日は 休みじゃない んじゃない? ⤴ ( in 日本)
・図書館に行っても、連休中じゃ 静かじゃない んじゃない ⤴
・すいか(watermelon)に お砂糖(さとう)を かけたら、 おいしくない んじゃない? ⤴
・そんなに買っても、食べきれないんじゃない ⤴