*多くのwebsite で 名詞[ーの]+あげく(に)という用法をあげているが、実際に使われることはあまりない。
その証拠にそれらの用法をあげているwebsiteの例文の中には、名詞を使った例文はひとつもない。
意味:何かを続けてやった結果、或いは、長い時間かかって何かをした結果、悪い結果になってしまった、というような場合に使われることが多い。
in the end / finally / on top of all that /to make matters worse (悪いことに)
终究、結果、
長い例文を読んで、”~たあげく”の意味を考えてみよう!
① 私の同僚(どうりょう)は、深夜(しんや)3時までお酒を飲んだあげく、みんなが止めるのも聞かず、
「大丈夫だぁ。俺はハンドルを握る(にぎる)と、しっかりするんだぁ!」などと言って、車を運転し、
人身事故(じんしんじこ)を起こし、結局、会社をクビになってしまった。
飲んだら乗るな! 飲むなら乗るな! ですね。
② 私はかなりの方向音痴(ほうこうおんち)である。昨年(さくねん)大阪の病院まで診(み)てもらいに行った。
(自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)で、長年体調が悪い。)
Google mapを利用すれば、最近は方向音痴でも困ることはないので、新幹線の中で住所を入力(にゅうりょく)し、
駅から徒歩3分のクリニックに向かった。 残り時間3分と表示されていたのに、動くたびに4分になり、5分になるので
方向を変えてみる。
だが、どの方向に向かっても、「目的地周辺(もくてきちしゅうへん)です。お疲れ様でした」と
google mapは言うばかりで、目的のクリニックは見えて来ない。
私は新幹線を降りて3分のクリニックに向かうのに、約50分歩き回ったあげく、結局、コンビニや歩いている人に
10回ぐらい聞いて、1時間20分もかけて目的のクリニックにたどり着いた。
大変立派なWebsiteで、「自律神経失調症が治る!」と宣伝していたクリニックは、結局、近所の人も誰も知らない小さなクリニックだった。
遠方(えんぽう)から来る患者さんがたくさん居ます!と書いてあり、そのクリニックから、自律神経失調症を研究している
阪大(はんだい)の研究チームに紹介をしてもらえるかのような書き方だったが、実際は横浜の小さなクリニックでも行う問診票(もんしんひょう)を書かされただけで
先生の診察からも特別な結果は得られなかった。 ただ、”なんちゃら”*1 という検査があるようで、その費用が50,000円かかると言われた。
*1 ”なんちゃら” という表現は、何かよくわからない言葉を示す。”なんとか”の意味。若い人はよく使う表現
結果がわかるのが、1か月後。
私は、先生のお話から、この検査は受ける必要がないと判断した。 だって、この感じでいうと
50,000円も支払って1か月待たされたあげく、また新幹線の費用を払って、この近所の人が誰も知らないようなクリニックに来なければならない。
結局、検査をお断りして支払った診療費は2800円。これも問診票だけだからかなり高い費用ではあったが、それより交通費!
私がこの体験により得た知識は、立派なWEBSITEだからといって、信用できない。口コミがいいからといって信用できないということである。
↑ 長い例文でしたが、 ”~たあげく” の意味は理解できましたか?
上の例文の中にN2やN1の表現がたくさん入っています。
もっと短い例文を作ってみよう!
③ 彼は事業を興す(おこす)と言って、友人達や親・親戚などに借金を重ねたあげく、結局彼女と海外へ逃亡してしまった。
④ 友人の美咲(みさき)は、とても美人でよくモテる。 彼氏になりたい男がアプローチしてくると、
ブランドもののバックや宝石(ほうせき)をたくさん買わせたあげく、最後にはその男を捨てて、また次の男に乗り換える。
⑤ 会社の経理を全部任されていた彼女は、15年間にわたって会社のお金を500,000,000円も使い込んだあげく、そのお金は全部若い彼氏に貢いで(みついで)いたという。
⑥ 僕の彼女は優柔不断(ゆうじゅうふだん)だ。レストランに入ると、メニューを眺めてさんざん迷ったあげく、結局その店が気に入らないから他の店に行きたいという始末(しまつ)だ。
もう、つきあっていられないとそろそろ考えている。